NinjaTraderプラットフォームと互換性のあるのは、Windowsベースのデスクトップコンピューターだけであるものの、VMWareなど仮想マシンプログラムを使えば、トレーダーはMacコンピュータにプラットフォームをインストールできます。

プラットフォームは、市場分析のため、80を超える個々のメトリックスと指標を含め、高度なチャート作成・取引ツールを特徴としています。過去データを用いて検証するバックテスト機能とシミュレーション機能も戦略テスターでは利用可能であり、1000を超えるサードパーティのアドオンがプラットフォームに利用できます。

NinjaTraderはNETベースの開発フレームワークを用いており、開発者はC#バックグラウンドを使って、プラットフォームの様々なアドオン（およびエキスパートアドバイザー（EA））をプログラミングします。現在、540を超える開発者がNinjaTraderのプログラミングを行っており、このプラットフォームの自動売買機能をMetaTrader の機能とほぼ同等のものとしています。

NinjaTraderでは、シグナルによる取引とソーシャルトレーディングを設定せず、はじめから使えるわけではものの、トレーダーはこのためにサードパーティのアドオンを利用できます。

NinjaTraderの高度な取引管理のおかげで、トレーダーは、自動ストップロスと利食いレベルを使って取引できます。トレーリングストップを使ったリスク管理も可能です。トレーリングストップでは、事前に設定した距離を保ちながら、ティックがでてくるたびに、ストップロスを移動させます。

FXトレーダーは、一箇所で通貨ペアに関する重要情報をすべて提供するNinjaTraderのFX Boardから利益を得るでしょう。FX Boardでは現在のスプレッドと当日の高値と安値も表示され、トレーダーはFX Boardから、あらかじめ設定していたポジションサイズで取引を行えます。

NinjaTraderプラットフォームの所有者はNinjaTrader Group LLCであり、本社はデンバー州にあり、シカゴとドイツに事務所があります。2003年に設立した同社は、今や社員は100人を超え、世界中の150ヶ国で使われています。

The NinjaTraderプラットフォームそのものは、世界中で約60,000人のユーザーに使われ、これまで、Futures Broker and Trading Platform of the Year（本年度先物ブローカーと取引プラットフォーム）、TraderPlanet STARによるNumber 1 Trading Platform（No.1取引プラットフォーム）賞、その他複数のプラットフォームからも認められるなど、多数の業界の賞を受賞しました。

MetaTraderほど多くの対応ブローカーがいるわけではありませんが、NinjaTraderの社内証券取引サービス以外にも、Forex.com、FXCM、Oanda、インタラクティブ･ブローカーズなどいくつかの大手業界企業に使われています。

NinjaTraderプラットフォームは主に、高度なチャート作成ツール、カスタマイズしたアドオン、幅広い成行注文、取引管理ツールを必要とするプロのトレーダーに応える完全カスタマイズ可能な取引インターフェースです。初心者は初めはこのプラットフォームの機能に圧倒されるかもしれませんが、NinjaTraderのオンラインコミュニティと説明文書の助けを受けて、プラットフォームの高度なツールに慣れ親しむことができます。

MicrosoftのNET Frameworkではじめから構築されたプラットフォームは、あらゆる市況において、堅固で安定している感じがします。プラットフォームのフィードバックは非常に速いように思われますし、そのうち、様々な機能に簡単になれることができます。主な競合プラットフォームであるMetaTraderと比べると、どちらのプラットフォームも信頼性があり、取引を遂行できます。

とはいえ、プラットフォームに問題が生じれば、MetaTraderの大規模なオンラインコミュニティとユーザーベースのほうが、おそらくすばやく助けてくれるでしょう。

取引プラットフォームであるため、対象となる市場と取引可能な取引商品は完全に、プラットフォームが接続するブローカー次第で決まります。プラットフォーム自体も、株式市場、債券市場、FX、商品、ETF、CDFなど、すべての主要市場に対応しています。FX Boardのような一部のツールは、特定市場を掘り下げるために開発されています。

NinjaTraderプラットフォームは、テクニカルトレーダーのあらゆるニーズを満たす高度なチャート作成ツールです。時間枠は完全にカスタマイズできるもので、チェックマークと出来高データまで含めることができます。

トレーダーはチャート間のインターバルリンクを設定して、あるチャートから別のチャートへのインターバルの変更を繰り返すことができます。例えば、最初のチャートの時間枠を30分に変更する場合、リンクしたチャートの時間枠は最初のチャートの30分の時間枠を自動的に繰り返します。

トレーダーは、HLCとHiLo機能も含んだ改良版OHLCチャート、始値/終値チャート、山形チャートなど、様々なチャートのスタイルから選択することもできます。

NinjaTraderプラットフォームに含まれ、チャートに適用できる個々のメトリックスは80を超えています。すべての人気オシレーターとモーメンタム指標、トレンド系指標、およびチャート作成ツールが利用でき、トレーダーはサードパーティー開発者が開発したカスタマイズ指標も利用できます。

相対力指数、ストキャスティックス、平均方向性指数のようなトレンド系指標、ボリンジャーバンドのようなボラティリティインジケータが、デフォルトでプラットフォーム内に内蔵されています。

トレンドライン、チャネル、フィボナッチツール、水平サポート、レジスタンス（上値抵抗線）ラインなど人気のチャート作成ツールもサポートされており、トレーダーのニーズにあわせて完全にカスタマイズできます。

C#プログラミング言語を使って開発された統合取引アプリをNinjaTraderに適用して、MetaTraderのEA（エキスパートアドバイザー）のように、自動売買機能をつけることができます。アドオンをプログラミングして、一定の取引規則に従い、トレーダーのため、自動的にポジションのオープン、管理、クローズができます。

NinjaTraderで利用できる何千ものアドオンの一部を使って、サードパーティのシグナルやソーシャルトレーディングに基づく取引も達成できます。

NinjaTraderユーザーが早急にプラットフォームに慣れることができるように、プラットフォームのWebサイトには十分なサポートが提供されています。ヘルプセクションでは、トレーダーはプラットフォームのインストールからPDFにいたるまですべてを取り上げる様々なヘルプガイドを見つけ、接続ガイドとプラットフォーム使用方法に関するビデオライブラリを見ることができます。

アクティブなサポートフォーラムも利用できます。このフォーラムでは、既存ユーザーが、プラットフォーム利用中に起こりそうなありとあらゆる問題を話し合い、解決方法を提供しています。

さらに、英語、スペイン語、ロシア語、ドイツ語で個人向けサポートも利用できます。

プラットフォームはWindowsベースマシンにしか対応していませんが、サードパーティのアプリを使うと、AppleコンピューターとAndroidベースのスマートフォンでも利用できます。

Appleコンピューターでプラットフォームを使用するためには、ユーザーは、VMWareなど、AppleコンピューターがWindows OSを起動できるバーチャル・マシン・シミュレーターをインストールする必要があります。

モバイルトレーダーであれば、NinjaMonitorとNinja Tiny Mobile Traderが役立つかもしれません。Windowsベースのスマートフォンユーザーも、Microsoftのリモートデスクトップ機能を使ってプラットフォームにアクセスできます。

NinjaTrader Group LLCはNinjaTraderプラットフォームの包括的なモバイル用ソリューションを開発する計画を発表しました。

NinjaTraderプラットフォームは、プロのトレーダー向けの包括的な取引プラットフォームです。高度なチャート作成機能を使って、幅広い取引管理ツールと成行注文、強力なアドオン用NETフレームワークにより、プロのトレーダーは完全に適用されています。

モバイル版のNinjaTraderはまだ利用できませんが、トレーダーはサードパーティーのソリューションの一部を利用して、NinjaTraderとAndroidベースのスマートフォンまたはAppleコンピューターに統合できます。幸いなことに、NinjaTrader Group LLCはNinjaTraderのクロスプラットフォームがまもなく出荷されると発表しています。ですからモバイルトレーダーにもすぐに運が向いてくるかもしれません。