Trade Station

編集者の評価 4
長所
  • 全ての取引タイプがサポートされている。
  • ウェブ版取引プラットフォームが非常に使いやすい。
  • リアルタイムで届けられる無料の市場基礎データ。
短所
  • 同期できないため、ウォッチリストを別に維持しなければならない。
  • ウォッチリストにダウ・ジョーンズの業界レポートがない。
  • ホットリスト用ウィンドウのフィルター、ソート機能が使いづらい。
OSの互換性
Windows, iOS, Android
チャート&ツール
エキスパート・アドバイザーの
シグナル
ソーシャルトレーディング
機能
  • オンラインで探す必要なく、必要なアドオンをすべてTradingAppストアでダウンロードできる。
  • 独自のTradeStation Salutesプログラム。退役軍人、現役軍人、ファースト・レスポンダーが、一律無料のスタンダード口座の全特典つきで、ETFおよび株取引に100%無料でサインアップできる。
  • $500,000(既存顧客)、$100万(新規顧客)以上の純資産残高がある場合、金利0.4%を提供。
  • 小規模で頻繁に取引を行っている場合、1株ごとに1セントを得られるチャンスがある。

Review

はじめに

Omega Research社は1983年にキューバのウィリアムとラファエル・クルーズ兄弟によって、自分たちのカスタム取引戦略を改善するために設立されました。このアイデアがチャート作成用の取引データを集めた後、EasyLanguageの創立につながりました。

1991年、TradeStationはOmega Research社からリリースされ、それはダウ・ジョーンズとライセンス協定を結ぶ3年前のことでした。協定に則り、Telerateの法人顧客にプラミアムサービスを開始しました。TradeStationのオンライン版が開始されたのは1999年です。

Omega Research社はTradeStationに改名し、TradeStationソフトウェア周辺に生まれた業界全体とともに、オンライン証券取引サービスの提供に全力をつくすようになりました。

使いやすさ

TradeStationは経験を積んだトレーダーから、非常に努力の余地がある初心者まで、常に幅広い層の顧客に適したサービスで称賛を浴びています。

それほど経験のないトレーダーはTradeStationの機能と、そのあまりに完全なカスタマイズプロセスに恐れをなしてしまうかもしれません。しかし、初心者トレーダー向けにもっと基本的なオプションも利用できます。

一方で、幅広いカスタマイズオプションおよびツールは、上級者トレーダーにぴったりで、トレーダーが作成できるものです。

パフォーマンス

TradeStationは「洗練」という定義にぴったりのプラットフォームです。ブラウザ版がシンプルさを求めている人に適しているのに対し、デスクトップ版プラットフォームのカスタマイズと多用途性は非常に驚くべきものです。

ウェブ取引プラットフォームは、高度になりすぎないようになっています。ただし、それは時代遅れという意味ではありません。本格的なメインプラットフォームに引けを取らないチャート取引を使って、表示される柔軟性と簡潔性で多くのトレーダーを印象づけることができます。唯一の課題は、プラットフォーム間の同期ができないことです。

一方、TradeStation 10のデスクトップ版プラットフォームは、あらゆる投資家が必要なすべてを備えています。これは以前の機能を完全に凌駕しています。

このプラットフォームは完全に再構成されています。利用できるツールは、個人投資家から機関投資家まで、投資家自身から高く評価されています。40年前の株チャートからの完全なデータも備えています。

各指標の数々のオプションを含め、指標からチャートまで、あらゆるものをカスタマイズできます。チャートに関して唯一の欠点は、市場の出来事にやや限定されており、テクニカル分析がないことです。

指標および研究の範囲で匹敵するものを提供しているのは、トップクラスの競合相手であるThinkorswimやMetaTraderだけです。

最後になりましたが、大事なことを付け加えます。TradeStationはモバイル取引に関しても、類似プラットフォームと同じように、同期問題があるとはいえ、よくカスタマイズができるものとなっています。ウォッチリストの移行はきわめて簡単ですが、洗練さという点ではシンプルさを保っています。

市場の範囲

このプラットフォームは株、オプション、ETF、先物、FX通貨、債券、ミューチュアルファンドを含む、取引可能な主な証券すべてに対してサポートを提供しています。おかげで、選択肢の幅に関しては、他のプラットフォームに移る必要はまったくありません。

チャート

TradeStationプラットフォームに関連する全てのことのように、チャート分析は驚くほど高度なレベルのものです。前述したツールは投資家全員に対して、市場を徹底的に分析する道を切り拓いています。274の指標は完全に調整可能で、最長40年にわたる過去データから必要な視点を提供しつつ、トレーダーの必要性にあわせて再調整も可能です。

利用できるツール

TradaStationで利用できるツールは:

  • カスタム・スクリーニング用スキャナー。
  • リアルタイムで表示されるウォッチリスト向けレーダースクリーン。
  • ラダー取引向けマトリックス。
  • 戦略テスティング用ウォークフォワードオプティマイザー(Walk-Forward Optimiser)。
  • オプション取引用OptionStation Pro。
  • バックテスト戦略用ポートフォリオ・マエストロ。

ただし、利用できる最も圧倒的なツールはTradaStationのコード言語であるEasyLanguageです。これは指標や戦略のカスタマイズを、トレーダーの好きなように行えます。TradaStationのカスタマイズオプションが高評価であるのは、このおかげです。ユーザーはTradingAppストアでカスタマイズ結果をシェアすることさえもできます。

自動売買

TradeStationは自動売買サービスを提供していません。Market Depthウィンドウやシンボル・トラッカーを通じ、シグナルIDなどの素晴らしいツールやリソースを提供しています。

サポートリソース

2017年に立ち上げたラーニングセンターとともに、毎日のウェビナーが利用できます。

互換性

TradeStation 10プラットフォームはWindowsデスクトップ版パソコンと互換性があります。Macコンピュータを使っているユーザーは、TradeStationのデスクトップ版エミュレーターを起動させなければなりません。

ただし、ウェブ版の取引プラットフォームは、シンプルなバージョンになってしまいますが、Macユーザーでも使えます。同様に、モバイル版TradaStationアプリはiOS・Androidスマートフォンに完全に対応しています。

互換性に関して特筆すべきなのがTradingAppストアで、戦略やプログラムをシェアするエコシステム全体を可能にしています。

結論

TradeStationのプラットフォームは、どのバージョンを使っていても素晴らしいオプションです。TradeStation 10デスクトップ版プラットフォームの機能性は賞をとってもおかしくないレベルであるのは明らかにですが、その他の内容も多用途で非常に使えるものです。

しかし、そのような高度プラットフォームは超上級者向けです。TradeStationを最大限に活用できるのは、法人顧客および長年の経験がある熟練者の顧客でしょう。

ただしそのことで、初心者トレーダーがこのプラットフォームを使うことから完全に除外されているわけではありません。本当に使い方を学びたければ、提供されているウェビナーや講義で充分に使い方を学べます。

とは言っても、特に積極的に取引を行うアクティブトレーダーでなければ、頻繁に取引しないわりには高い手数料を被ることになりそうなため、TradeStationを使う気が全く起こらないかもしれません。しかし頻繁な取引を楽しむトレーダーには魅力的に映るチャンスは実際に開かれています。

まとめると、TradeStationは誰を対象者として狙うのかを十分に認識しているプラットフォームであり、ためらわずに、その目標にあう機能を作りあげています。

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